[技法/材料]
カンバスに油彩
[作者コメント]
「バブル景気」という言葉は1987年に命名されているが、昭和 53年生まれの私にとって、
この頃の像が最も自我に強く影響している。軽薄で鮮やかな造花や装飾素材に囲まれた環境・
プラスチック製の玩具。私にとっては混沌としたノイズであったが、それでいて、社会と生活
環境にある様々な人工的装飾物は、不安や脅迫感から逃れる為に存在しているようにも感じてもいる。
両親が観光地で自営業をしていたのがきっかけで、このような環境から、美術への関わりへと続いて来た。
華やかさと虚無の境界・装飾とノイズの関係性が、私にとって大きく引っかかっているのである。
[解説]
平面作品と立体作品によるインスタレーション。
油彩で描かれる作品は、作者の内面を表現しているそうです。確かなバランス感覚や色彩感覚によって、それが単なる独り言ではなく、質の高いコンポジションを創り出しています。