[技法/材料]
陶土
[作者コメント]
ある日、象に会った。その姿は、ただただじっと立ち尽くしていた。そこには、静かでやさしい時間があった。『悲しみ』が見えた。「空しさ」、「孤独」、「痛み」、「恋しさ」、「会いたい気持ち」、「いつか遠い日の想い」、「叶わぬ願い」・・・が。そんな悲しき眼差しの奥にあるものを探しに行こうと思った。
[解説]
圧倒的なデッサン力と、超絶的な技術力によって生み出された「象」は実物以上のスケール感を放っている。焼き物ならではの土の質感や、あえて残された型取りの後など、細やかな演出が象の哀愁を引き立たせている。