EXHIBITION C-DEPOT 2010 旅 -voyage-

新しい『旅』へ -門田奈々-

Posted:2010年8月23日 22:07

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新しいnana(仏語で『女』の意)の『旅』が始まります。

上海には三人のnanaが参ります。

こちらでも制作過程他を書いておりますので良かったらご覧下さい。


An effect of ...の軌跡 -Riyo-

Posted:2010年8月 8日 12:49

pic1.jpg液体の染料でイメージに合わせた色を作ってい きます。ロウ染めは重ねて染めていく手法なので、 ひとつひとつの色は1色でも重ねてもきれいに染ま るように試しながら計画します。

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高温で液体状に溶かしたロウを専用の筆を使っ て絵を描くようにしみ込ませていきます。しみ込ん だ状態で布と一緒に固まったロウの部分が染まら なくなります。こうして染料をせき止めることで形に していきます。

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裏から見るとこんな感じです。どの作品かわか りますか?光が透けて色が重なっているのが少し見 えてます。こんな風に染まり具合を確認しながら、 染める→ロウ置き→染める...をひたすら繰り返し ます...

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ここまで来ると完成が見えてきます。あと10~ 15色くらいでしょうか。。。染めが終わったらロウ落 とし→定着→水洗を経て、完成です!!

おかげさまの軌跡 -山本理子-

Posted:2010年8月 8日 12:45

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おかげさま卵を発見!

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折れ曲がりの幼おかげさま

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更に折れ曲がってサナギおかげさま

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そして成おかげさまの誕生!

世界の信号機の軌跡 -八田大輔-

Posted:2010年8月 8日 12:38

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まずガラスを選んで型紙大にガラスカッターで ガラスを切ります。このカットが1ミリづつでも大き さが違うと後々悲しい事になります。

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カットしたガラスにグリザイユという絵付け専 用の絵の具で絵付けします。絵の具の成分は主に 酸化鉄やガラス粉末などです。基本的にステンドグ ラスは透過光で鑑賞するものなので、絵付け作業に はライトボックスがかかせません。
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絵付けしたガラスは触ると絵の具が取れてしま うので専用の窯で600°C~620°C位で焼き付け ます。焼成されたガラスは特別の薬品などで無い限 り絵の具が取れてしまう事はありません。

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ケイムと呼ばれる鉛線でガラスを組んでいきま す。鉛なので少し力をかければ意外と簡単に曲がり ます。組み上がったら繋ぎ合わせた鉛と鉛を半田し ていきます。


KITSUNEの軌跡 -安岡亜蘭-

Posted:2010年8月 8日 12:33

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ベースとなるキツネのお面です。

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イメージスケッチをします。画面の形からイメージ する時や、具体的に描きたいモチーフがある場合もあ りますが、今回は色からイメージをふくらませることに しました。青色がきれいに見えるような夏らしい作品に しようと思います。ちなみにこの色見本帳は手作りで、 10年以上使っています。これの他にもう1冊あります。 私が制作する上で欠かせないもののひとつです。

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スケッチを元に鉛筆で薄く下描きをします。(お 面に朱色が部分的に入っていましたが、描きやすい ように白く着色しました)平面作品を作る時は、完 成に近い下図を別に描きますが、立体の場合はそれ が難しいので、少し描いて、細かい部分は後程描き 足したり、修正したりといった作業を重ねていきま す。

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アクリル絵具を使って着色していきます。使う 筆は主に面相筆や平筆です。

これからも、ずっと。の軌跡 -丸山祐介-

Posted:2010年8月 8日 12:23

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私は様々な金属を用いて制作しています。ここ では鍛金という技法について簡単に説明します。鍛 金とは板を叩いて形作る技法です。作りたい場面に 合わせて、素材、厚さを選択していきます。今回用意 したのは銅板1.2ミリ厚。

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まず、仕上がりを計算しながら板を切っていき ます。ここから銅板を叩いていくのですが、加工しや すいように火に掛けます。銅は熱を加えると柔らか くなり、叩くと堅くなります。堅くなったらまた火に 掛ける。この作業の繰り返しです。

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叩くこと半日。平らな板からここまで立体になり ました。叩くときは当て金と呼ばれる道具を用いま す。形によって使う当て金は違うので、多いときは 30 種類くらい使用します。ここまではシンプルな形 なので4種類使用しました。

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二つのパーツを溶接しました。複雑な形になる と溶接が必要になってきます。ここまで4コマで進 みましたが、実際には三日くらい掛かります。この続 きは作品をご覧になって下さい。どこかにこのかた ちがあります。

transformの軌跡 -松田亜希子-

Posted:2010年8月 8日 12:15

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ヒントなるのは何も動物や草花ばかりではあり ませんが、やっぱり多くのヒントが隠されています。 どんな形にしたいかはまず、身の回りの様々な形を 頭の中で分解してパターンに使えるかを考えます。 この時にメモやスケッチは一切しません。四六時中 分解図が頭を支配しています。

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進めるにあたって一番時間がかかるのは1番目 の過程の時です。分解図さえ出来てしまえば後は作 るのみ。まずはたくさんある布地からイメージに ぴったり合いそうな物を探します。いつも10メートル単 位から購入するので家には収まりきれない程の量 です。それでも無い場合が殆どなのでそういう場合 は問屋さんへ。

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私は特別に難しいパターン以外は下紙をつくり ません。直接布に印をしたら、直ぐに縫い始めます。 頭の中の分解図から完成図までがクッキリあるうち にパッパかチョキチョキして、相棒にヌイヌイしても らいます。古い相棒ですが、気の合う最高の伴侶で す。

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私の仕事は作るだけではありません。ある程度 の完成が見え始めた頃にはパフォーマンスの準備 を。写真は一部ですが、他には音楽の構成、小物の 充実など.............
本番が終わるまで、仕事と緊張がおさまりませ ん。本当に胃がキリキリします。

黒猫の海馬の軌跡 -藤田芽衣-

Posted:2010年8月 8日 11:56

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1998 年5月、きみがうまれた日。

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10年11ヶ月、きみとすごした日々。

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2009年4月15日、きみが旅立った日。

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それでも時は廻り続ける。



Sea Dreamの軌跡 -藤田絵夢-

Posted:2010年8月 8日 11:50

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土台となる素材は、身の回りにあるものを活用 します。ベースがしっかりした強度と形であれば、作 品としての完成度もそれだけ高くなります。今回は、 竹で編んだ乾物かごと、傘の骨を活用しました。

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メリーゴーランドのテントの芯となる部分は、鉄 とはんだを使用して作りました。

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テント部分が載ったときの、重さなどを考えな がら、和紙を芯の部分に貼り付けていきます。これ らの和紙は、手すきなので、一枚一枚色合いが微妙 に違います。少しずつ、少しずつ、切った和紙を貼り 付けていきます。

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電飾を仕込んだテント部分を載せました。ここ から、花を盛り付けていきます。さて、どんな作品に 仕 上 が る で し ょ う か ・・・・・ !

CHEMISTRY「Period」music videoの軌跡 -早川貴泰-

Posted:2010年8月 6日 15:44


制作にあたり一番意識したのは「Period」がテ レビアニメ、「鋼の錬金術師」(以下ハガレン)の主 題歌という点。詩の内容はハガレンを連想させるも のであり、CHEMISTRYが2人のユニットであるこ となど、歌手、楽曲、タイアップの間に共通項がいく つもある。その共通項の化学反応が目標。

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キーワード「: Period(決着)」「旅」「対」「絆」 「 業 」「 ( 自 己 ) 犠 牲 」「 神 へ の 挑 戦 ( = 錬 金 術 ) 」「 未 来 への挑戦」「メタモルフォーゼ」CHEMISTRYとハガ レンの共通項から抽出したこれらのキーワードを具
象、抽象織り交ぜたさまざまなアニメーション化し、 音楽とシンクロさせた。

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ウロボロス「尾を貪り食うモノ( 蛇 )」を意味する ギ リ シ ャ 語 。 ヘ ビ は 、「 死 と 再 生 」「 不 老 不 死 」 な ど の 象徴。さらに、そのヘビが尾を食べ円になった状態 から、始まりも終わりも無い完全なものを意味する。 さらに、循環性、永続性、始原性、無限性、完全性な ど。錬金術にも関連の深いシンボル。

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赤と黒と白 錬金術で黒は富や財産を表し、白 は不老不死の永遠、赤は神との合一を意味します。 PVのラストのシーンでは、ケミストリーのバックに、 この三色を中心にした構成を行っています。