EXHIBITION C-DEPOT 2010 旅 -voyage-: 07 久世祥三 + 坂本茉里子アーカイブ

07 久世祥三 + 坂本茉里子の「旅 -voyage-」

出発地/from:
行き先/to:
サバンナ 我が家
経由/via:港町
コメント/comment:
私たちは、電気や様々な技術を使用していながらも、最後には自然と人々の生活にとけ込むような温かみのある作品制作を目指しています。
今回、私たちの仲間はサバンナからやってきます。港町で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

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「ここらに休む所はないかね」
「もう十五丁行くと茶屋がありますよ。大分濡れたね」

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旅をしていると、まるで自分が物語の中に入り込んだかのような気持ちになることがあります。
さあ、そろそろ出発しましょう。

02_茶屋 - 久世祥三+坂本茉里子

Posted:2010年7月12日 12:19

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「まあ御茶を一つ」
と立ち上がりながら、しっしっと二声で鶏を追い上げる。(略)
雄の方が逃げるとき駄菓子の上へ糞を垂れた。

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イメージを形にするために、私はこの方法をよく使います。

03_宿 - 久世祥三+坂本茉里子

Posted:2010年7月12日 16:18

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「昨夕は妙な気持ちがした。
宿へ着いたのは夜の八時頃であったから、
家の具合庭の作り方は無論、東西の区別さえわからなかった」

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大体の形が決まったらオーブンの中で温めます。

04_夜 - 久世祥三+坂本茉里子

Posted:2010年7月19日 11:45

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「まぼろしは戸棚の前でとまる。
 戸棚があく。
 白い腕が袖をすべって暗闇のなかにほのめいた」

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展示台の塗装です。
さて、上の文章は、かの有名な小説の文章を少しずつ引用しています。
物語を読み進めていくうちに作品はできていくのでしょうか...。