EXHIBITION C-DEPOT 2010 旅 -voyage-: 17 名古屋剛志アーカイブ

17 名古屋剛志の「旅 -voyage-」

TICKET : 名古屋剛志|NAGOYA Takashi

Posted:2010年7月 4日 19:15

出発地/from:
行き先/to:
今から遡り6年前に始まる。 約束の場所
経由/via:それぞれの人生
コメント/comment:
過去に筆を置いた作品です。この作品の中では、その後も心の旅は紡がれ続けています。
そして、再びその記憶は鮮明なものとなり未来へ向かっていくのです。
とある小説から生まれたこの作品。
その時の流れを旅する、この作品の現在の姿を描き出します。

遠い記憶から -名古屋剛志

Posted:2010年7月18日 02:45

スケッチ01.jpg 6年程前の作品スケッチ。ここから新たに物語を紡ぐ手掛りを頭に巡らせている。作品は、筆を置いた後も呼吸を続けていると感じる。今なら、見えなかった何かが少し見えるような気がするのだ

Rosa ed azzuroの軌跡 -名古屋剛志-

Posted:2010年8月 6日 13:57

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新しい歩みのために、気に入ったページを読む ことから始めました。ここから物語の続きとなるイ メージが喚起されていきます。作品では、あおいが 順正からもらった手紙を夜中にキッチンで読み返す シーンを描いています。学生時代の記憶が少しずつ 鮮明になっていく様を描くことにしました。

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作品の実物を前にして、具体的にどんな情報を 盛り込むか考えます。6年前に筆を置いた時は、風 化していく彼らの思い出として描きました。今回は、 それを再び記憶が蘇らせます。情報が鮮明になりゆ く姿に思いを巡らせました。

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漠然とした海だった場所にコンパスを描きます。 地図の中で方角を示すことで、記憶の旅が未来に繋 がっていくように思えたからです。セピア調の記憶 の世界に色味を入れることで、少し時が進むような イメージを与えてみました。

pic4.jpg
コンパスを中心にラインを引き始めたところで す。他に未来の約束の地とされる場所は、当初の黒 い書体から朱いものへと塗り直し、目印に星を描き 入れました。彼らの再会がより近づいた気がします が、物語は長い時の流れの中、これからも未来に続 いていきます。