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安岡亜蘭の海外レポート -韓国編-

Posted:YASUOKA Aran 2007年06月08日 16:23

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2007年4月25日〜5月8日まで、ソウルで開催された、光化門国際アートフェスティバルに出品するため、展覧会前日から2泊3日で韓国に滞在してきました。
この展覧会はギャラリーガイドという韓国の美術雑誌の出版社が主催で、今年で3年目になります。2年前の第1回目の時も出品させていただきました。画廊として出品している団体もありますが、作家自身で出品される方が多かったように思います。
会場は、明洞地区の世宗文化会館美術館でした。泊まったホテルは会場から徒歩で30分程のところ。周辺は大きな銀行があったり、高層ビル、百貨店など、東京とそう変わらない景色でした。
韓国のタクシー料金は安いので、利用しても良かったのですが、一人だったというのもあり、なるべくことばのトラブルを避けたくて、普段と比べるとだいぶ歩きまわったと思います。着いた日の翌日の展覧会初日は午前中に搬入作業だったので、会場近くのホテルに滞在していた日本人作家の方と待ち合わせをして、会場へ。

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会場へ着くと、参加を勧めてくれた韓国人作家の蒋(チャン)さんが笑顔で出迎えてくれました。蒋さんは今年の春まで東京芸大の工芸科に留学していた彫金作家です。蒋さんの旦那様の宋(ソン)さんも画家で芸大の研究員として日本に滞在されていたことがあるそうです。日本語もとても上手で、ほんとに勉強熱心なご夫妻です。今回の展覧会にも、お二人とも出品されていました。
年々出品希望者が多くなっているらしく、一人当たりの展示面積は限られていたのですが、様々な作品が飾られていました。韓国の作家の作品が大半を占めますが、海外からの出品は、アメリカ、カナダ、中国、ポーランド、シリア、などなど…。

一通り展示作業を終え、出品していた日本人作家の方とともに、ご夫妻にお昼をごちそうになりました。正直、辛いものがあまり得意で無い私は、韓国での食事はいつもドキドキなのですが、会場近くのチヂミ屋さんへ連れて行ってもらいました。ホッ。
日本ではニラのチヂミとかが多いように思うんですが、出されたのは魚介が沢山で、牡蠣まで入ってました。海鮮好きだし、辛くないし、ほんとに美味しかったです。

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食事の後、画廊街に連れて行ってもらいました。ソウルで画廊、ギャラリーといえば仁寺洞(インサドン)という地区が有名らしいです。会場から徒歩10分位でした。
メインの大きな通りは韓国の工芸品などのお土産屋さんが大半を占め、脇の小道を入るとお茶屋さんや画廊があるという、日本では似たような所が思い浮かばない無いような独特な場所でした。強いて言うなら浅草の仲見世と銀座が混ざったような???

実は前日も蒋さんの勧めで、少しこの当たりを歩いてみたんですが、人の多さとお土産屋さんの数に圧倒され、脇に入ったギャラリーは見つけられませんでした。私の感想ではちょっと外れた場所の方が雰囲気がいい展示が多かったような気がします。
画廊では無く、美術館でしたが、savina museum of contemporary art というところは特に楽しめました。私が行った時に開催されていた企画展は、歴史的に有名な絵画を元に色々な作家が作品をつくる、といったもので、現代的な作品が多かったです。色見本に使うカラーチップを貼って、ウォーホールのマリリンモンローを作っている平面作品が印象的でした。

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夕方ごろ会場へ戻り、他の作家の作品を見たり、第1回目の展示で知り合った、韓国の作家さんとのうれしい再会があったり。オープニングでは「私もいいの!?」と思いつつもテープカットをしたりしました。
主催者をはじめ、権威ある方々の挨拶が続いたようでしたが、語学力が無いため内容は理解出来ませんでした。すみません。。

その後は皆さんと一緒に焼き肉へ。韓国では牛の焼き肉はお祝いなど特別な時に食べて、普段友人や家族で、という場合は豚の方が多いそうです。その日も豚の焼き肉をごちそうになりました。鉄板の隅の穴から余分な脂が流れるしくみで、以外とあっさりしていて美味しいです。にんにくやコチュジャンと一緒に野菜で巻いて食べるのが韓国流です。
それにしても韓国の方は皆さんお酒が強くて…。ついていくのに必死でした。笑
翌日はもう帰国だったので、早起きしてまた仁寺洞をぶらぶら。金魚の灯籠を衝動買いしました。出発の為ホテルへ戻ると、忙しい中、蒋さんが見送りに来てくれました。
主に作家さんや美術関係の方としか接しませんでしたが、みなさんほんとに心が温かい方が多かったです。お裾分けしてもらったあったかさと、蒋さんが持たせてくれた生姜茶をおみやげにホクホクして短い旅から帰ってきました。

giaf_5.jpg安岡亜蘭

アーティスト


シャープなデザインによる日本画テイストの動物画、メカニカルな要素を大胆に持ち込んだ作品を制作する。ジャンルにとらわれす様々な媒体に活動の幅を広げている。
C-DEPOTではコアメンバーとして重要な役割を担う。

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